About My Artworks

僕は形の変容した人物像をテーマに作品を制作しています。
それは、人それぞれの人となりやその時々の行為、思考や感情などの目には見えづらい観念的なものに形を与えたものであり、人間の精神的なるものの視覚化、言うなればそれは「精神の受肉」です。

人間というものを考えた場合、その本質はその幻想性(観念性)にあると言えます。
人は極めて観念的な生き物であり、人類の歴史の中で類人猿(サル)から人(ヒト)への移行期にいうところの「認知革命」が起こり、それ以降人は巨大な観念の世界を手に入れました。
その力は、「本当は存在しないものをまるで在るかの様に扱うことができる」という能力だったのです。

それから人は、自分たちの頭の中に現実と重なるように存在するもう一つの世界を構築していきました。
どうすれば生き延びれるかを考え、世界はなんであるかを考え、自分たちはどうあるべきかを考え、取り決めを作り、国を作り、神をもつくり出してきたのです。
この能力によって人間は今日の文明を手に入れた反面、現在にあって私たち人間は自らがつくり出した観念の世界にすっかり埋没しています。現実なのか架空なのかの見境がつかなくなり、もはやむしろ初めは架空であったはずのこの自分たちの“観念”こそが“現実”になってしまったのです。

僕は自分を含め、人間を取り巻いているのその観念に形を与え、見えるようにしています。それはときどきは奇妙であったり、グロテスクであったり、ユーモラスであったり、そしてこれは大事なことなのですが、それらはおそらく美しくさえあるのです。

菅原 優


I am creating works based on the theme of a transfigured figure.
That is what gave “morphology” to “ideological things” such as person ‘s personality, thoughts and emotions.
In other words, it is “incarnation” of the spirit.

When thinking about human beings, its essence is fantasy (idea).
People are extremely ideological creatures.
A cognitive revolution occurred in the transition period from an ape (monkey) to a person (human) in the history of human beings, and people got a world of huge ideas in their minds.

That ability was “to be able to handle something that does not really exist.”

Then people built another world of ideas in their heads.
People made rules, made nations and created God.

Currently, we humans are completely buried in the world of ideas that we have created.
Their huge “idea” is no longer “reality”.

I try to make it look like human idea. It is sometimes strange, grotesque, humorous, and even beautiful.

Yu Sugawara